2012年1月29日日曜日

卒業アルバムがもらえない!!

年度末を迎えて、学校では
卒業予定の生徒たちのなかで、教材費等を滞納しているケースについて
頭を悩ませる時期になっているようです。
中には15万円近くも滞納してる場合があり、
卒業時期が間近な場合は、
分割返納もハードルが高くなります。

「卒業アルバムをもらえない!!」もこのようなケースの一例で、
過去には、8000円前後のアルバム代を納めていないために、
思い出が詰まった卒業アルバムを手にできない生徒が事務室で泣き崩れる、
という場面も起こっているようです。

滞納している保護者のなかには、
離職や病気等で、ギリギリの生活をしているケースもあり
払いたくても払えない状況にある、といいます。

どうしてもっと早く、家庭の状況が分からなかったのか
と考えますが、
返納の延期を申し出る保護者については
「払えます」と答えるために、
担任も一歩踏み出して家庭の状況を把握する、というところまで至らないようです。

繰り返されるこのような事例に対しては
対策をとっている学校もあるようです。

この状況を教えてくれた学校職員は
3学年に進級した時点で
教材費を滞納している生徒については
1学期中に、家庭の状況を把握し
支援が必要なケースについては、管理者を交えて対策のための話し合いを行い
生活保護の申請等の具体的な取り組みを2学期中に済ませ、
給付等が始まった時点から分割返納を始める
という風に、卒業というタイムリミットに対応できるように
準備をする必要があると語っていました。

高校時代の思い出を大切に心にしまって
進学あるいは社会に巣立っていく
沖縄の子どもたちのために
私たち大人ができることはなにか
ということが問われています。

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