2013年6月2日日曜日

発達障害者支援センター訪問

 5月30日(木曜日)、沖縄市比屋根にある沖縄県発達障害者支援センター「がじゅまーる」を訪問。主任心理士の与那城さんにおきなわ子ども支援ガイドブックをお渡ししました。
 また貴重な時間を割いて「がじゅまーる」の活動と発達の気になる乳幼児の子どもの親の相談支援について、お話しして下さいました。

 「がじゅまーる」は現在、機関コンサルタントの事業に比重をおいて、地域の相談支援体制等の整備に尽力されているそうです。

 乳幼児の発達への気づきは、1歳児、3歳児検診の場面が考えられます。現在18の自治体では「すくすく教室」などと呼ばれる事後教室を設け、心理士や保健師を中心に、乳児検診で気になる子どもの相談等を行う体制を整えているようです。
 そのため、就学前の子どもについて、その発達が気になるという場合は、例えば那覇市であれば那覇市保健センター内にある「すくすく教室」もしくは、通っている保育園に相談したら良いそうです。

 最近では北部地区のある自治体から、事後教室を立ち上げたいという要望があり、与那城さんらが自治体の担当者とともに、先進の自治体の訪問や担当者と情報交換の場を設定して、その準備のお手伝いをしているそうです。 

 私の知り合いが勤務している那覇市の保育園では、那覇市の療育センターが発達の気になる園児の相談を受け、要望があれば、巡回相談として心理士・理学療法士等を保育園に派遣してくれます。

 派遣された心理士は、保育園で相談のあった子どもの様子を観察し、その後、保護者から家庭での様子、保育士から保育園の様子を聞き、その子どもの現在の発達についての共通理解、発達の見通し、発達を支える関わりの手だてについて具体的にアドバイスをしていただけるということです。

 これは、先ほどの与那城さんが目指している相談および療育支援のあり方と照らし合わせると、発達の気づきと保護者への配慮、相談機関につなげる役割を保育園が行い、療育センターが保育園と保護者を支援するという連携のかたちを示している例だと言えるのではないでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿