2011年4月9日土曜日

発達障がい・不登校に対応する高校、10年後設置へ

沖縄県教育庁は、発達障がいや情緒面の問題で学校に適応できず、不登校となった生徒に対し学びなおしを重点に置いた県立高校を設置する方針を示した。
高校の概要や定員数など具体案を今年度中に示し、10年後の開校を目指して2012年度から計画をスタートさせる見込み。
沖縄県教育庁は、高等学校の統廃合や募集定員の方針を定める編成整備計画のなかに、この高校を新しいタイプの学校と位置付け、既存の高校を再編して設置する。
この学校では、小学校レベルからの基礎的な学習の定着を図ることと、社会生活のルールやマナーを身につけることを重視した指導を行う。

以上、2011年4月9日付沖縄タイムス紙より

平成19年度からスタートした特別支援教育では、発達障がいのある児童生徒も、地域の学校に通い、それぞれの子どもに必要な支援を受けながら学習をすることが示されている。
それに合わせて、小中高等学校でも教員の研修を行うことや、特別支援教育コーディネーター担当の教員を置くことなどの支援体制の整備を図っている。
しかし、小中学校などで十分な支援が行き届かなかった生徒の中には、2次障害と呼ばれる情緒や行動の課題が深刻になったために、集団生活に適応したり学習に集中することが困難になるケースがある。
県の方針は、このような生徒たちに特化した高等学校を作ることにより、一人一人にじっくりと向き合いながら、生徒の学びなおしを行う受け皿づくりをめざしたものと考えられる。

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