2013年9月17日火曜日

第7回九州沖縄地区子ども支援ネットワーク交流学習会の打ち合わせ

 第6回までの学習会は、基調報告の後、子どものライフステージや課題を切り口にした分科会で協議し、最後の全体会で内容を共有する、という展開で行われていました。今回の交流学習会は、全体会のみ、さらに模擬ケース会議を行う、という新しい試みを行います。
 9月16日は江嵜さんが包括支援センターや児童家庭支援センターの友人とともに練り上げてきた、鈴木家という仮想のケース事例とエコマップをもとに、模擬ケース会議の進め方について話し合いました。
  打ち合わせが始まる前までは、私を含めた他のメンバーも、子ども・母親・高齢者といった3つの別のケースをもとに模擬ケース会議を行うものと思っていましたので最初は面食らったというのが正直なところでした。

 しかし、互いに意見を交わす中で、今回提案のあったケース事例が、一つの家族に3世代の課題が内包され、それが相互に影響し合うことが子どもの課題として表面化しているということの意味、つまり「子どもの課題を家族の関係性を視野に入れて考える。」という視点を参加者が共有するという目的を確認し合うことができたと思います。
さて、ケース事例はこのようなものです。

鈴木家は、中学3年生の兄と小学4年生の妹、その母親と祖母で構成された家族です。

兄は学力的にきびしい状況ですが、高校進学を希望しています。

妹は不登校で、発達障害の疑い。

母親は、パートを掛け持ちして家計を支えています。

しかし祖母の認知症が進み・・・。

ケースの詳細は、学習会で。

 このケースを切り口に、互いにこれまでに取り組んだ事例について情報交換しながら、支援者や当事者間の交流を深めていこうというものです。また、このことは子ども支援ガイドブック活用の具体例を共有することにもつながることでしょう。

 さらに、担当している児童生徒の家庭の貧困や虐待のサインに気づきながら、どう対処したらいいのか、あるいは、どこに相談したらいいのかと途方にくれている教師のみなさんが、希望や手がかりを掴む学習会になると思います。

第7回九州沖縄地区子ども支援ネットワーク交流学習会は

12月7日(土曜日)午前9時30分受付10時開始

沖縄大学の3号館101教室にて開催。参加費は1000円です。

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