2013年7月9日火曜日

発達臨床研修セミナーのご案内

もう一件、比嘉さんから紹介がありましたので、紹介します。
これも、かなりオススメです。

発達臨床セミナー「発達的視点を踏まえた学習指導の進め方」

1 日時:2013年8月10日(土)、10時から16時
2 場所:沖縄県総合福祉センター(那覇市首里石嶺町4-373-1)
3 定員:100名
4 締め切り:7月31日(水)(定員になり次第締め切り)
5 資料代:1000円
6 プログラム
 
  • 9時30分 受付
  • 10時から11時30分 講演:「感覚と運動の高次化理論の概要」~8つの発達水準の特徴と具体的学習活動~ 講師:川口真理子(淑徳大学発達臨床センター)
  • 13時から14時 実践報告:「教育現場での活用方法について」~評価方法、教材の活用システム、教材の工夫ポイント~ 講師:高橋浩(奈良県立奈良養護学校)
  • 14時~15時30分 事例報告:「終点の理解から弁別へのつながり」~スライディング・ボードを使った学習からの展開~ 講師:野口明紀(鳥取県立皆生養護学校)
7 問い合わせ先:瀬長忍 senagash@open.ed.jp

教材工夫展のお知らせ

実行委員会メンバーの比嘉さんから、研修会の紹介がありましたので、ここで紹介します。
障がいのある子どもたちのための教材の実物が見られる、というだけでも一見の価値がある研修会です。

第20回障害児基礎教育研究会 教材工夫展~発達支援と教材教具~

1 日時:2013年8月24日(土)9時30分から16時30分

2 場所:沖縄国際大学 5号館(宜野湾市宜野湾2-6-1)

3 内容:
(1)創作教材の展示(製作・活用相談) 9時30分~13時
(2)教材教具の作り方活用方法の紹介 ①10時30分~12時、②13時10分~13時50分
(3)実践報告 13時50分~14時50分
「教材教具は、言葉の代わり」
根本文雄(国立筑波大学付属大塚特別支援学校教諭)
(4)講演 15時~16時30分
「発達支援と教材教具~子どもに学ぶ学習の系統性~」
立松英子(東京福祉大学・大学院教授)
  
4 資料代:1000円

5 その他
(1)事前の連絡は不要です。
(2)保育設備は合いませんが、お子様連れの教材展示見学は歓迎いたします。

浦添市社会福祉協議会の浦西中学校地区福祉保健センターに行ってきました。

 第7回の学習会の案内をもって、浦西中学校地区福祉保健センターにお邪魔してきました。
浦添市社会福祉協議会では、市内の5つの中学校区域に職員を配置し、地区福祉保健センター事業を行っています。
 コミュニティーソーシャルワークという、この事業について、浦添市社会福祉協議会のホームページを見ると、下記のように説明されていました。

 地域の福祉ニーズに対応して、多様な公私の福祉サービスや福祉活動(インフォーマルなサービスや活動を含む)と保健、医療、教育、交通、住宅、就労等のあらゆる生活関連分野の活動が連携し、身近な地域で総合的且つ効果的に展開される支援体制を整備すること。

 浦西中学校地区福祉保健センターの赤嶺さんと安次嶺さんにお話しを伺うと、地域の方が来所して、それこそ近所のゴミ出しの苦情から、深刻なケースの相談までと、幅広く地域のニーズに合わせた相談を受け、支援を行っているそうです。

 浦添市社会福祉協議会の事業の特徴は、中学校との関係づくりをしてることです。
このように地域の人や家族をつなぐとともに、地域と学校をつなぐ機能をもつ地区福祉保健センター事業のこれからの展開に期待したいと思います。

 学習会に参加して、取り組みを具体的にお話しただきたいですね。

第7回九州沖縄地区子ども支援ネットワーク交流学習会の開催日が12月になりました。

 10月26日に全国肢体不自由児者父母の会連合会の全国大会が10月26日、27日に開催されるため、九州沖縄間の飛行機の席が取れないことが判明。急遽開催日を12月7日土曜日に変更しましたので、お知らせします。

7回九州沖縄地区子ども支援ネットワーク交流学習会について

1 ねらい

 『おきなわ子ども支援ガイドブック』活用を具体化するために、お互いの取り組みを知るところから各組織がつながり、ネットワークによるチームワークの取り組みのひろがりをめざします。

(1)ガイドブックの活用例を提示します。

(2)学習会の内容として、ひとの育ちのなかで、抱え込まされる困難な場面をいくつかの「ケース事例」として想定します。その困難について課題を整理し、各組織から課題克服のために「できること」を出し合うことで、ネットワークによるチームワークの取り組みの具体的なイメージを共有します。

(3) 「ケース事例」の設定にあたっては、子どもの実態について把握するとき、家族が抱えこまされている問題との関連なども考慮することが課題を整理し、課題克服の取り組みをさらにすすめるという考え方に基づいて設定します。

(4)その考え方を活かすために、子どもの育ちと学びにかかわる組織、子育てや親支援にかかわる組織、高齢者支援にかかわる組織に学習会の参画や参加をお願いします。

2 内容について

(1)期日 2013年12月7日()

(2)場所 沖縄大学 三号館 1階 講堂

(3)日程


  9:30    10:00     10:15                    12:00  13:00                  16:00
受付
開会行事
基調提起と
ワークショップ1
昼食
ワークショップ2
ワークショップ3



(4)基調提起について

 沖縄において、それぞれの組織が把握している子どもの育ちと学びが阻害されている実態を集約し、課題や取り組みの方向性を共有することをめざします。九州各県における実態や課題、取り組みの方向性とあわせて論議することで、共通性と地域性を明らかにしたいと考えます。具体的には、これまで報告された取り組み等から子どもの育ちと学びにかかわる課題を整理し、取り組み方向性について、文章化し、基調として提起します。

(5)展開のイメージ





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各団体へお願いしたいこと

本学習会の趣旨をご理解いただき、参画、あるいは参加を可能な限りお願いします。

1 10/26(土)の第7回九州沖縄地区子ども支援ネットワーク交流学習会への参画、参加をお願いします。
(1) 学習会当日に会場で、貴組織の活動紹介をお願いします。会場にブース(長机2~3個をあわせたスペース)を準備します。学習会の参加者に対して貴組織の取り組みを紹介する資料や展示をお願いします。ブースには、活動を紹介できる方が複数名常駐できるよう参加態勢をお願いします。
(2)学習会のなかで、ワークショップの時間を設定し、ひとの育ちのなかで抱え込まされる困難な場面を想定し、ケース事例として提示し、課題を整理します。その際、貴組織が課題克服のためにできることやできる可能性があることについては、5分以内で積極的に発言してください。
(3)ワークショップ後、交流の時間を設定します。取り組みの重なり等、興味関心を持った他の組織があれば、積極的に交流してください。
(4)学習会のおわりまでに所定の用紙(A41枚程度)に以下のことを盛り込んだ感想を書いて提出をお願いします。

①どんなひとや組織と知り合うことができましたか?
②知り合ったひとや組織とチームワークで取り組むことができそうなことがありましたか?
③この学習会に参画、あるいは参加しての感想をお願いします。

2 事前打ち合わせ会に参加をお願いします。
(1)日時 8月下旬or 9月上旬
(2)場所 沖縄大学
(3)参加態勢
各組織から実務にかかわる方の参加を1名以上お願いします。

2013年7月7日日曜日

おきなわ子ども支援ガイドブック2013年那覇版

 7月5日、「でいご印刷」にデータを入稿してきました。

 発行部数4000部、A4版39ページ、白黒。表紙は上質紙で色はコスモスに決定。
事務所で、さっそくデータを見ながら打ち合わせ。
グレーの濃度を10%ずつ上げることなどを確認。いつもお世話になっている担当のTさん、よろしくお願いします。

 一週間後に、校正用のプリントが送られてくるそうで、その後印刷。うまくいくと、夏休みの頭くらいには、各学校等に配布できそうです。


2013年6月10日月曜日

地域若者サポートステーションなはに行ってきました。

今日、職場が振替休なのを利用して「地域若者サポートステーションなは」にアポを取り、代表の大城さんにお会いして、学習会の要項をお渡ししながら最近のサポステなはの取り組みを聞くことができました。

現在、真和志高校校舎内にサポステルームをつくり、コミックや卓球台をおいて、高校生の居場所づくりをしたり、大学生ボランティアが高校生の話し相手になったりといった活動を通して、不登校の生徒や中途退学にながれそうな生徒の支援に繋がる活動をここ数年続けているそうです。
また、生徒のなかには繁多川公民館に行き、職場体験として公民館の清掃や利用者の方たちと交流するなど社会体験活動をさせているとのこと。高校生が地域のおばさんたちとフォークダンスをすることも、という話に今どきの高校生が!!と意外であったのと同時に、微笑ましくも感じました。

地域や福祉等の機関からは敷居が高いと言われる学校現場。今回高校の中に、異業種のサポステの活動が根付いている背景は何でしょうか。サポステルームは午後からスタートですが、5・6校時はどうしても教室には入れない生徒を対象とし、それ以外の生徒の利用は原則放課後といった利用のルールを守らせて学校の授業に影響が及ばないように配慮をしているや、高校の窓口である教頭先生との意思の疎通を図る、などといったことなどが挙げられると思います。さらに、これらの活動の成果として同校の中退者が減少していることなど、サポステの活動が学校から評価されていることも要因の一つだと考えられます。
教師が他機関との間で、児童生徒の支援を目的に連携することへ、一歩足を踏み出していくために何が必要かと考える時、連携することで児童生徒の状態が改善に向かったなどの成功体験があるか、もしくはそれをイメージできるかが鍵ではないかと思うことがあります。

サポステなはの活動は、サポステと学校が互いを信頼し、コラボレーションしている事例として、多くの人たちと共有したいと感じました。
大城さんも、学習会で、これらの取り組みをみんなに知ってもらいたいと、おっしゃっていました。
新しい風を感じることのできる学習会になりそうです。

2013年6月2日日曜日

発達障害者支援センター訪問

 5月30日(木曜日)、沖縄市比屋根にある沖縄県発達障害者支援センター「がじゅまーる」を訪問。主任心理士の与那城さんにおきなわ子ども支援ガイドブックをお渡ししました。
 また貴重な時間を割いて「がじゅまーる」の活動と発達の気になる乳幼児の子どもの親の相談支援について、お話しして下さいました。

 「がじゅまーる」は現在、機関コンサルタントの事業に比重をおいて、地域の相談支援体制等の整備に尽力されているそうです。

 乳幼児の発達への気づきは、1歳児、3歳児検診の場面が考えられます。現在18の自治体では「すくすく教室」などと呼ばれる事後教室を設け、心理士や保健師を中心に、乳児検診で気になる子どもの相談等を行う体制を整えているようです。
 そのため、就学前の子どもについて、その発達が気になるという場合は、例えば那覇市であれば那覇市保健センター内にある「すくすく教室」もしくは、通っている保育園に相談したら良いそうです。

 最近では北部地区のある自治体から、事後教室を立ち上げたいという要望があり、与那城さんらが自治体の担当者とともに、先進の自治体の訪問や担当者と情報交換の場を設定して、その準備のお手伝いをしているそうです。 

 私の知り合いが勤務している那覇市の保育園では、那覇市の療育センターが発達の気になる園児の相談を受け、要望があれば、巡回相談として心理士・理学療法士等を保育園に派遣してくれます。

 派遣された心理士は、保育園で相談のあった子どもの様子を観察し、その後、保護者から家庭での様子、保育士から保育園の様子を聞き、その子どもの現在の発達についての共通理解、発達の見通し、発達を支える関わりの手だてについて具体的にアドバイスをしていただけるということです。

 これは、先ほどの与那城さんが目指している相談および療育支援のあり方と照らし合わせると、発達の気づきと保護者への配慮、相談機関につなげる役割を保育園が行い、療育センターが保育園と保護者を支援するという連携のかたちを示している例だと言えるのではないでしょうか。