ガイドブックの活動をまとめている時、以前ガイドブックを配った保育園の方に、ガイドブックを配ったことで、何か変化みたいなものはありましたか、とお尋ねしたところ、このようにお話ししてくれました。
私や他の保育士が、ガイドブックを読んだことで、子育てや教育のために将来どれくらいの出費が必要なのか、見通しをもって、保護者にお話しすることができるようになりました。
沖縄には「なんくるないさ」(どうにかなるさ)という言葉があります。本来は人事を尽くして天命を待つという意味を持っていたと思います。でも、今は、その本来の意味から離れて使われているように感じます。
実際、子育てについては「なんくる」ならない現状があります。
子どもの将来の準備として、親は今できることをこつこつと積み上げていく必要があります。
ところが、私たちが関わっている幼児期の子どもたちについては、衣服や日用品は、安価なものが揃っています。そのため保護者が負担を実感することが少ないのではないかと思います。
そのため、子育てにかかる出費の多さを肌で感じ、将来の不安に備えようとする意識を持ちにくいと思います。このまま「なんくるないさ」と思っていて将来大丈夫だろうかと心配になることがあります。
私は、保護者に対し、子どもの将来の備えのために無駄な出費を抑えること、準備を始めることが必要なことなどを、ことあるごとにお話しするようにしています。
例えば、子どもに携帯電話をもたせることについても、本当に小学生や中学生の段階で持たせる必要があるのかよく考えてほしい。とか、将来の教育費の蓄えとして、学資保険が有効なことなどです。
子育てや教育の出費の負担は、子どもの成長にともなって、確実に重くなっていくものです。
そのことを、保護者に伝えたいとき、今は、言葉だけではなく、ガイドブックを使って説明することができます。
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